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運転初心者必見!間違いやすい道路標識の例とそのワケ
カテゴリー:ペーパードライバー特集
【更新日】2025.05.29

この記事では、運転初心者やペーパードライバーが間違いやすい道路標識、また見落としがちな標識をいくつかピックアップして解説します。
運転を始めたばかりの初心者やペーパードライバーにとって、道路標識を理解することは安全運転のキーポイントとなります。特に、見落としがちな標識や間違いやすいものは、初心者が遭遇しやすいトラブルの原因となります。前半では、なぜ初心者は標識を間違いやすいのか、また間違えたことによって起きる交通事故の例も紹介し、安全で快適な運転をサポートします。
運転初心者が道路標識を間違いやすいワケ
運転初心者やペーパードライバーが道路標識を見落としたり間違いやすい理由には、以下のような点が考えられます。

①経験不足
まず当たり前ですが、初心者やペーパードライバー期間が長い運転者は、運転歴が浅いために経験が圧倒的に不足しています。そのため、道路標識を瞬時に判断するのに慣れていません。
②情報量の多さ
道路には、標識以外にも多くの情報があるため、初心者には混乱しやすい環境です。
標識以外の情報とは、交通信号や他のクルマやバイク、歩行者、自転車などです。これらは動きがあるため刻々と状態が変化します。また、天候や工事などによって道路状況に相違があります。
③緊張感
また、運転初心者やペーパードライバーは慣れていないことにより、運転そのものに集中しすぎて緊張しています。それで標識を見落としがちになってしまいます。
運転に慣れてくると、必要な情報のみをピックアップすることができるようになるため、緊張感は安定します。
④視覚的な習慣がない
日常生活で使用しない道路標識に馴染みがなく、見ても意味がすぐに分からないことがあります。
⑤認識の優先順位がつけられない
安全確認や進行方向に気を取られて、標識の確認が後回しになることがあります。
優先順位をつけるには、後述するよく見る標識の意味や間違いやすい道路標識を覚えておくこと、また、標識の色によって優先順位をつける習慣を身につけることが大切です。
では次に、もし標識を見落としたり間違ったりしたことで起きる交通事故とはどんな事故なのか例を見てみましょう。
標識の見落としや間違いで起きる交通事故とは?
道路の標識を見落としたり、意味を間違えてしまったことが原因で、交通事故が起きてしまうことがあります。
以下は、実際によくある例です。
止まるべき場所で止まらなかった事故
「止まれ」の標識(一時停止)に気づかずに交差点に進んでしまい、横から来た車とぶつかってしまうことがあります。
一方通行を逆走してしまう事故
「一方通行」の標識(車両進入禁止)に気づかずに逆方向から入ってしまい、対向車と正面衝突しそうになることがあります。
スピードの出しすぎによる事故
「速度制限」の標識を見逃してスピードを出しすぎ、カーブで曲がりきれなかったり、前の車にぶつかってしまうことがあります。
入ってはいけない道に入ってしまう事故
「進入禁止」や「通行禁止」の標識を見落として、歩行者や自転車がいる道に入ってしまい、危ない思いをすることもあります。
こうした事故は、標識に気づいていれば防げたものばかりです。
だからこそ、運転中は「標識を見る」ことを忘れずに、落ち着いて運転することがとても大切です。
次は、上記のような初心者やペーパードライバーの方が特に間違えやすい標識について、わかりやすく紹介していきます。
また、なぜその標識があるのかを知ることで、「どうすれば安全に走れるのか」が自然とわかってきますよ。
運転初心者やペーパードライバーが間違いやすい道路標識
運転に慣れていない初心者のうちは、道路標識の意味をうっかり見落としたり、誤解してしまうことがあります。
特に、標識が多い交差点や一方通行、住宅街などでは、正しい判断が求められます。
違反や事故を防ぐためにも、よく見かける標識の意味をしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、運転初心者やペーパードライバーが特に間違いやすい道路標識をピックアップして解説します。
一般的によく見かける道路標識ですので、必ず覚えておきましょう。
一時停止(止まれ)

赤い逆三角形の標識で、「止まれ」と書かれています。
※道路にも「止まれ」と標識(路面標示)が書かれています。それは、検挙件数の中で最も多い違反が一時不停止で、違反するドライバーが多く、出会い頭の衝突事故が多発する傾向にあるからです。
※運転初心者やペーパードライバーも読んでおきたい記事
「もっとも多い」交通違反は何!? 「スピード違反」よりも多い? 最新「交通違反検挙数ランキング」でわかった意外な“ワースト1位”とは
この一時停止の標識がある場所では、必ず車を完全に停止(タイヤが止まるまで)させ、安全を十分に確認してから進行してください。徐行するだけではダメです。
よく見かける場所: 住宅街などの信号機のない交差点や、見通しが悪く事故が発生しやすいポイントです。横断歩道の手前にもあります。
完全停止し、横切ろうとするクルマやバイク、自転車、そして歩行者がいないことを確認して発信します。
これを怠ると、出会い頭の衝突事故などを起こす可能性が高まります。
❌ 間違いやすいシチュエーション
・住宅街の交差点など、交通量が少なくて油断しやすい場所。
・「他に車いないからいいか」と、徐行で通過してしまう。
🔍 ワンポイント(一時停止違反の取り締まり対象にならないために)
必ず一時停止線の直前で止まること(線を踏んではいけない)、ブレーキを軽く踏んだだけではいけない(ピタッと車体が止まらなければいけない)ということを覚えておきましょう。
現実には、一時停止線の前で止まると左右の往来が見ることができないことがありますが、必ず一時停止線の直前で止まって様子を見てから、再度見通せる場所でも安全確認をしましょう。
車両進入禁止

赤い丸に白い横棒が入った標識です。この標識がある道路には、その方向から入ることはできません。
この標識がある場所では、その方向から車両が進入することは法律で禁止されています。
道路交通法で進入が禁止されている車両は、自動車のみならず、原動機付自転車や自転車も該当します。
しかし、上画像のように、補助標識によって進入禁止の車両が限定されている場合、時間帯が限定されている場合もあるので、よく確認する必要があります。
よく見かける場所: 一方通行の出口や、歩行者専用道路への進入口です。また、交差点の一部で進入を制限することで交通の流れを整理しているケースもあります。
さらに、昨今問題になっている「高速道路の逆走」を防ぐために設置されているポイントもあります。
誤って入ると、逆走扱いとなり、重大な事故につながる恐れがあることがよくわかりますよね。
この標識を見落として進入してしまうと、正面衝突や歩行者との接触事故の原因になります。狭い道や見通しの悪い場所では、標識の見逃しにも注意が必要です。
❌ 間違いやすいシチュエーション
・一方通行の出口側からうっかり入ってしまう。
・ナビが古くて誤案内 → 標識を見ずに進入してしまう。
🔍 ワンポイント
対になる標識に「一方通行」がありますが、「進入禁止」は入口で禁止、「一方通行」は進行方向を指定している違いがあります。
※ベテランドライバーでも、不慣れなエリアに行くと見逃す危険があります。標識を見るクセをつけておきましょう。
指定方向外進行禁止

白地に青い矢印が描かれている標識で、進んでよい方向が指定されています。矢印の向き以外には進行できません。
この標識がある場所では、表示された方向以外には絶対に進行してはいけません。
よく見かける場所: 交差点や一方通行の出口付近です。また、複雑な道路構造の交差点や、進行方向を制限して安全を確保したい場所にも設置されています。
標識の矢印を見落として進んでしまうと、対向車との衝突や歩行者との接触事故の危険が高まります。また、逆走扱いとなることもあるため、特に注意が必要です。
❌ 間違いやすいシチュエーション
・工事中の交差点や臨時変更された交差点でよく出現。
・「普段は右折できたのに」と感覚で動いてしまう。
駐車禁止・駐停車禁止
駐車禁止

青い丸に赤い斜め線1本が入った標識です。ここでは、車を止めたまま運転者が離れる「駐車」が禁止されています。
5分以内で運転者がすぐ動かせる状態なら、一時的な停車はOKです。
よく見かける場所: 商店街の通り沿いや交差点付近、バス停の近くなどです。
駐車禁止の標識がなくても、道路交通法では、交差点とその端から5メートル以内の場所は駐車や停車が禁止されているので気を付けましょう。
駐停車禁止

青い丸に赤い×(バツ印)が描かれた標識です。「駐車」はもちろん、「一時的な停車」も禁止されている場所です。
たとえ短時間でも、人の乗り降りや荷物の積み下ろしのために止まることもできません。
よく見かける場所: トンネルの中や交差点のすぐ近く、カーブの途中など危険な場所です。
このような場所で駐停車すると、他車からは視認性が悪いため追突される危険が増すので注意しましょう。
❌ 間違いやすいシチュエーション
・コンビニ前やちょっとした広い道に「少しだけ」と止めてしまう。
・標識はあるが、補助標識で「時間指定」などがあり見落とす。
速度制限標識

白地に赤い丸、その中に数字が書かれた標識です。
この数字は「その区間で守らなければならない最高速度(km/h)」を示しています。
上画像の場合は、時速40㎞を超えた速度を出してはならないことを示しています。
この標識がある場所では、必ず表示されている速度以下で走行してください。
たとえ見通しの良い道路でも、標識のある場所は速度超過による事故の危険性が高い場所です。
例えば、上画像の場合の道路は見通しの悪いカーブです。もし、その先で歩行者が道路を渡っていたらどうでしょう。スピードを出しすぎていると、認知した時点でブレーキをかけても間に合わず、事故の危険性が高くなります。
よくある設置場所: 市街地、カーブ、下り坂、学校や住宅地の近く、工事区間、高速道路など。
標識を見落としてスピードを出しすぎると、交通違反の取り締まり対象になったり、急な飛び出しに対応できなくなったりします。
特に、高速道路では事故の規模が大きくなり、死亡事故になる可能性が高くなります。
❌ 間違いやすいシチュエーション
・「最初に見た速度」のまま走ってしまい、速度制限の「変更」に気づかない
・標識がない道で「何キロまでOKかわからない」
🔍 ワンポイント(道路状況が変化すると制限速度も変化している可能性大)
例えば、郊外から市街地に入った時、カーブがある時、工事がある時などです。
また、速度制限標識がない道路でも、一般道路:60km/h、高速道路:100km/hと道路交通法で定められています。自車の前を走るクルマに無意識で追随していると、スピード違反の対象となる場合もあります。
※運転初心者やペーパードライバーも読んでおきたい記事
「そうなの!?」2026年から一般道路の法定速度激変 生活道路は時速30kmに!標識ない道路の速度制限は?
💡 アドバイス
慣れないうちは、運転中に「標識の意味が曖昧」と感じたら、地図アプリや教本などで確認しておくと安心です。標識は交通ルールの要。しっかり理解して、安全な運転を心がけましょう。
道路標識の色と形には意味がある
道路標識をよく見てみると、限られた色や形で標示されていることがわかりますよね。
つまりそれには意味があるのです。
運転初心者やペーパードライバーの方にも直感的にわかるように分類整理してみました。形と色をセットで覚えておくと、瞬時に意味がわかってきます。
●標識の色(赤・青・黄)の役割
標識の色はだいたい赤・青・黄の3色で示されています。それぞれの意味をみてみましょう。
色 | 意味の分類 | ポイント |
🔴 赤 | 禁止・注意喚起 | 進入禁止、駐車禁止、一時停止などやってはいけない禁止事項が多い |
🔵 青 | 指示・案内 | 指定方向、速度制限、案内標識などの指示や案内 |
🟡 黄色 | 注意・警告(仮設含む) | 工事区間の注意喚起標識など危険を未然に防ぐための“予告”の役割 |
赤色や青色の標識は、前述の間違いやすい道路標識を思い出してみても、禁止事項や指示が多いことがわかりますね。
黄色の道路標識は以下のようなものです。
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●形状の違いから分かること
色の違いのほかにも、道路標識の形は、主に3種類で示されています。
形 | 意味の分類 | 例 |
🔻 逆三角形 | 警戒・一時停止 | 一時停止(止まれ) |
⛔ 円形 | 規制・禁止 | 進入禁止、駐車禁止、速度制限など |
🟦 四角形 | 案内・情報 | 道路案内標識、方向表示など |
✅ 道路標識の覚え方のコツ
ここで、シンプルな覚え方のコツをお教えしておきましょう。
交通事故を防ぐ安全運転のためにも、上から順に優先順位が高いことだと認識しておきましょう。
🔴 赤色の標識 =止まれ/禁止
🔵 青色の標識 =してよい/指示
🟡 黄色の標識 =この先注意/心の準備
まとめ
運転初心者やペーパードライバーにとって、道路標識の見落としや誤解は重大な交通事故につながる原因のひとつです。
特に「一時停止」「進入禁止」「一方通行」などの標識は、形や色で意味を素早く判断する必要があります。でも、慣れないうちは標識の優先順位がわからず、見逃してしまうこともあります。
この記事では、初心者が間違えやすい道路標識を具体的に紹介し、それぞれの意味や設置されている理由をわかりやすく解説しました。道路標識の色と形の特徴を押さえることで、瞬時の判断力も養えます。
正しい標識の知識は、安全運転の第一歩。これから運転を始める初心者の方も、久しぶりに運転するペーパードライバーの方も、しっかりと標識の意味を理解して、安全でスムーズな運転を心がけましょう。
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